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2020.12.11

スキー場開き目前! 世界に誇る樹氷の造形美とポスターデザインをプレイバック

蔵王温泉スキー場

東北随一のスノーリゾートエリアであり山形を代表する観光地「蔵王温泉スキー場」。
12月12日に迫ったスキー場開きを前に、10年間を彩ってきた歴代ポスターを集めてみました。

2012年 「24時間、わたしのパワースポット。」

2012年 「24時間、わたしのパワースポット。」

紺碧の空と樹氷のコントラストが美しいポスター。「わたし」という一人称を使用したストレートなコピーにより、伝えたいメッセージがすっと胸に入ってくるような印象を受けます。空に浮かぶ星座は東北の地図を模っており、シンプルなデザインの中にもちょっとした遊び心がきいています。

2013年 「蔵王に会おう。」

2013年 「蔵王に会おう。」

前年とは路線を大きく変え、蔵王温泉観光協会のメインキャラクターである「じゅっきーくん」をモチーフにしたユニークなポスター。片手をあげてこちらに微笑みかけているかのようなじゅっきーくんの表情に、見る人も思わず笑顔に。

2014年・2015年 「冬の王様」

文翔館を借景としたソファのスペース。角度により表情が違うスタジオ 窓からは文翔館とその向こうには月山を望む、贅沢な眺め

2014年と2015年の2年間は、冬の王様「蔵王」シリーズで展開。今度はじゅっきーくん本人が登場しました!2015年のポスターでじゅっきーくんが口ずさんでいるのは、当時大ヒットした『アナと雪の女王』のテーマ曲のパロディ。今では懐かしく感じますね。

2016年 「SNOW MONSTER ZAO!」

2016年 「SNOW MONSTER ZAO!」

蔵王温泉スキー場が有する樹氷という唯一無二の魅力。その原点に立ち返ったような、ストレートで力強いデザインが目を引きます。

2017年 「空の果てまで、感動が続く」

2017年 「空の果てまで、感動が続く」

スキーヤー・スノーボーダーの目線に、よりフィーチャーしたような写真とレイアウト。ゲレンデからの眺望のすばらしさや滑走する者しか味わえない爽快感を疑似体験できるような、インパクトのあるデザインです。

2018年 「ZAO SNOW RESORT」

2018年 「ZAO SNOW RESORT」

例年にはなかった、朝もやに包まれるゲレンデの写真が印象的です。静かな雰囲気の中に輝く朝日が、これから始まる楽しい一日を予感させるようです。

2019年 「心ゆさぶる 幻想風景」

2019年 「心ゆさぶる 幻想風景」

前年から一転、月明りに浮かび上がるゲレンデをメインに。日中の活気溢れるゲレンデとは一味違う、幻想的な雰囲気が際立っています

2020年 「ZAOモンスターに会いに行こう!」

2020年 「ZAOモンスターに会いに行こう!」

樹氷を怪獣に見立てた、ユーモアと迫力たっぷりのポスター!「ザオウ~」と雄叫びをあげる姿は、まさに“スノーモンスター”の異名にふさわしく、ワクワク感を喚起します。

2021年 「雪の魔法に魅せられて。」

2021年 「雪の魔法に魅せられて。」

そして今シーズンのポスターは、これまでにないファンタジー溢れる世界観が印象的。ブルーをメインカラーにしながらも、ライトアップされた樹氷のさまざまな表情のようにカラフルですね。日々の生活で疲弊した人々の心を、非日常空間へと誘ってくれそうです。


――蔵王温泉スキー場のポスターを10年間分振り返ってみましたが、いかがでしたでしょうか。その年ごとにさまざまな趣向が凝らされ、ゲレンデの多彩な表情をクローズアップしてきた歴代のポスターを通して、樹氷のあるゲレンデという揺るがない魅力、そして温泉やまつりなども含めた観光地としての楽しさを改めて感じ取ることができました。

環境の変化や先の見えない状況で、知らず知らずのうちに緊張や疲れが溜まりがちな昨今。そんな私たちの心身を、雄大な樹氷や蔵王連峰を見渡す大パノラマ、良質な温泉がきっと癒してくれることでしょう。
感染対策のマナーを守りながら、この冬、“山形の再発見”に出かけてみてはいかがでしょうか。

蔵王温泉スキー場

この記事を書いた人
あかかいぎさん

Profile 山形会議のキュレーター。山形市生まれ、山形市育ち。大学で県外に出るも、就職で山形に戻る。趣味はパン屋さん巡りと、知らない公園を見つけては「公園マップ」をつくること。
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