2022.01.14
朝陽に彩られる雪と氷の芸術「樹氷」
蔵王御田ノ神樹氷原(上山市)
厳冬期の夜明け前。ヘッドライトの明かりを頼りに広大な雪原をラッセルで進む。
気温はマイナス15℃。静寂な雪原に生き物の痕跡はうさぎの足跡のみ。
夜明けの樹氷原は色彩の劇場だ。まるで、ライトアップの演出のようにブルー~パープル~ピンク~オレンジへと移り変わる。
やがて、色彩の劇場は、太陽の上昇とともに空の青と雪原の白だけの別世界へ。太陽の暖かさと雪原の眩しさに思わず頬が緩む。
山形観光のハイライトである地蔵岳の樹氷の木「アオモリトドマツ」が枯死している近年、御田ノ神の樹氷原は貴重な景観となっている。