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2021.07.30夏休みに東北最大級の遊園地で新しいアトラクションを満喫しよう
リナワールドの巨大立体迷路
山形県民にはおなじみのリナワールドに今までとは違った体験型アトラクションが登場しました。超運動音痴そして方向音痴の私がチャレンジすることで「誰でも楽しめる」ことを証明します
2021年4月、山形県上山市の遊園地「リナワールド」に木製の地上4階建て巨大立体迷路が現れました。
アスレチック要素が散りばめられ、“たくさんの仕掛けやカラクリなどの障害物をクリアして、この不思議な空間から抜け出そう!”という体験型アトラクションだそうです。
東京からやって来た立体迷路
この迷路は東京で94年の営業を終え、2020年に惜しまれつつ閉園した「としまえん」から移設されたものです。
「としまえんさんが閉園した後に遊具メーカーから、ぜひリナワールドで設置してみないかという話を頂戴しました。としまえんさんの迷路『トリックメイズ』をすべて解体して、リナワールドで組み立てました。リナワールドの立体迷路は『トリックメイズ』の半分で、もう半分は那須高原りんどう湖ファミリー牧場さんに移設されています」リナワールド総務部総務課長
兼 営業部企画販売促進課長の山川千恵さんが説明してくださいました。
そびえ立つ巨大迷路。木のぬくもりが感じられるナチュラルなたたずまいです。これでもとしまえんにあったものの半分。那須高原のもう半分にも行ってみたいです
いざゴール目指して行ってみよう!〜体験取材〜
さっそく山形学生会議の斎藤天音が立体迷路に挑戦!想像していたよりも立派で大きいアトラクション。内部には各所に仕掛けやカラクリがあり、大人が完全クリアするにも平均40分の所要時間だそうです。
私は30分で到着できる場所へ3時間強かかったことのある方向音痴っぷりで、もしかしたら一生出られなくなるのでは、、、と不安が募ります。この日は山形会議ライターのあかかいぎさんも同伴で、迷路に入っていきました。
“方向音痴がおそろい”であるあかかいぎさんと迷路をスタートしましたが、さっそく二人とも迷子に。ぐるぐるして気がついたら同じところを4周ぐらいしていました。
あかかいぎさんの提案で、「ちょっと1回出よっか!」となり、40分くらい迷った途中で一旦リタイアすることにしました。笑
仕掛けを突破するヒントを聞いて、再びチャレンジ!今度はうまく行くかと思いきや、「さっき通ったとこ覚えてないよねぇ。。。」と困惑する2人。 3人親子さんが先に入っていたので、こっそりと付いていく作戦にしました。「こっちだよ!」とお母さんを誘導する娘さん。子どものすばしっこさに感動……
子どものころは「こんなのなんともない」と思ってひょいひょい進んでいたはず。身軽さが欲しいと思いながら、ロープの間をくぐっていきます笑
この迷路ではスタンプを集めるミッションがあります。3個集めればコンプリートなのですが、ダミーのボックスもあるので要注意。ぐるぐるしているうちに木と木の間からスタンプ台らしきものが見えました!レベル2のスタンプゲットです!
しばらくグルグルして、やっと1つめのスタンプ発見しました。ゴールを目指せばいいだけではないので、難易度が高いです。果たして3つとも見つけられるのか…
4階建て迷路なので階段を探さないといけません。だんだんヘロヘロになってきました。なかなか普段から外に出ない人がコロナ禍でさらに動かなくなり、いかに運動不足なのか思い知らされます。
もうすぐゴールかと思いきや…ぐるぐるまわったり登ったりしながら、再チャレンジ開始から約40分ほどで、1階からスタートした迷路も気づけば4階に。最上階のゴールが見えてきた頃にはヘロヘロで顔は真っ赤、汗と努力でびっしょりになりながらスタンプを押します。
階段を上っていく時にクリアしていく達成感。「なんとかと煙は高いところが好き」と言いますが、なんとなく高揚感があります
一緒に迷路に入っていた親子もいつの間にか協力して一緒にゴールを目指していました。「ここ通れなくなっちゃったので助けてもらえますか?」などお互い助け合ってにこにこしていました。
やり直し含めるとゴールまでにかかったのはなんと80分。大袈裟かもしれませんが、疲労と達成感でなんかちょっと泣きそうな気持ちになりました。
案の定、平均の倍の時間がかかりました。倍で済んで良かった。頭も体も鍛えられてへとへとに…。ゴールできて嬉しい!
SNS映え間違いない写真スポット
リナワールドの楽しみはアトラクションだけではなく、SNSでも映える写真撮影スポットもたくさんあります。乗り物に乗らなくても十分に楽しめますよ。
[カチンコチン]-20℃の巨大冷凍庫の世界を体験できます。思わず写真を撮りたくなるスポットがいくつかあります。私はエビフライになりきってきました
「アンブレラロード」約120本の色とりどりの傘が園内を彩っています。深緑とカラフルな傘が織りなすファンタジー空間が楽しめます。 2021年8月末まで手作り体験夢工房前に設置しています
[入り口の噴水広場からの眺め]山川さんのお気に入りスポット。「 “ザ・遊園地“と言う感じで、観覧車やアトラクション、木々の緑や青空を一望できるます。ぜひ撮影してほしい」とおっしゃっていました
東北ならではの遊園地の魅力再発見
「“ふらっと来れる親しみやすい近場の遊園地”として、地元の家族連れや小中学生の遠足、子ども会での来場が多いです。アトラクションは新しさや派手さでは東京や大阪の施設にはかないませんが勝ち負けを競うのではなく、山形にある遊園地ならではののんびりした雰囲気を感じたり懐かしい気持ちになったりしてほしい」と山川さんは語ります。
私も小さい頃に何度も来て、キティちゃんの観覧車に乗ったり走り回ったりして遊んだ記憶があります。今日久しぶりに来て、まさに懐かしい気持ちになりました。
逆にこの年になったからこそ見える景色やたくさんのお花など素敵な部分もありました。
取材に明るく答えてくださるリナワールドの山川さん
【学生会議】がんばれ東北の遊べるスポット
「山形にもいいところはたくさんある」と学生も大人も言います。もちろんこの山形学生会議も、お姉さんメディアの山形会議もそういう想いで記事を書いていますし、「もっといいところを見つけよう」という気持ちで取材先を探しています。
でも多くの一般的な学生の意見は「やっぱり東京や大阪の施設は、アトラクションもすごいし、レストランやカフェの食べ物も新しくておいしい。どうせ夏休みに遊びに行くならそっちに行きたい」というのが正直なところだと感じます。
私はこう思います。本音の本音の望みを言うなら「リナワールドが都心の遊園地に負けないくらいユニークになって、学生にもPRできる遊園地になればいい」。そうなれば新幹線に乗ったり、泊りがけじゃなかったりしても良くなります。
今回リナワールドに東京にあった巨大迷路を移設しました。これがそんな第一歩になればいいなと思います。
そして他力本願だけではいけません。私たちがそれぞれ学んでいることを活かして、みんなの知恵と工夫で、気軽に行けて何度もリピートしたくなる愛着のある施設にしていければ良いと思います。
「遊ぶところがない」という理由で都会に若者の人口が流出してしまう現象にも少しは歯止めがかかるかもしれません。
今後リナワールドでは企業や学校とのコラボレーションを考えているそうです。山形学生会議では今後も“やまがたをソウゾウする”会議を続けて、学生が本音の意見をぶつけられて実現できるようにしていきたいと思います。
まずはリナワールドに行ってみて楽しさの再発見をしてほしいです。どのくらいでゴールできるか、迷路にもぜひ挑戦してみてください!