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2021.11.18eスポーツで、新しい暮らし方を
YAMAGATA ESPORTS SPACE「YES*7」
2021年8月、山形県七日町にeスポーツ施設が誕生しました。その名も、「YES*7」。
eスポーツ施設とは言っても、ただeスポーツだけができるわけではないのだとか。今回は学生ライターの私こと、堀真由香が実際にeスポーツを体験しながら、そんなYAMAGATA ESPORTS SPACE「YES*7」の真相に迫ります。
次世代コミュニケーションツール“eスポーツ”
そもそもe スポーツって何でしょうか?ゲームとは違うの?……なんて思う方もいるかもしれません。
YES*7のご担当者であり、株式会社サム・コミュニケーションズ メディア事業部 部長の新関俊太郎さんが取材に対応してくださりました。
「僕のことはChun^2(チュンチュン)って呼んでくださいね」と気さくに取材に応じてくださる新関さん
新関さんは、“スポーツとは、競うこと。その中で、その人の経験や技術、知識を利用するもの”だと言います。
eスポーツのスポーツ要素とは、まさにこのことにあるのだとか。ゲームにおいても世界大会があるように、各々が技術を磨き経験や知識を総動員させて勝ち上がっていく……。ソロでもチームでも競い合う、なんていうこともまた一つのスポーツ要素となりますね。
そんなeスポーツですが、現在は「次世代コミュニケーションツール」として、注目を集めています。学生など若者が利用することはもちろんですが、ここYES*7では海外の団体さんも利用するそうです。海外のeスポーツ人口が多いこともあり、ゲームがきっかけで英語を勉強するようになった、多言語に触れるようになった……なんてことも考えられます。
こうした国境を越えたコミュニケーションが生まれるのも、グローバル化が進む現在にふさわしい、“次世代コミュニケーションツール”と言えますね。
そしてもう一つ、年齢関係無く楽しめることも、eスポーツの魅力の一つ。子どもから大人、さらには高齢者までもが楽しむことができます。とある場所では、65歳以上のゲームチームもあるのだとか。eスポーツをすることによって、仲間と一緒に楽しみながら頭を使うことができるのも良いですね……!
実際にeスポーツをしてみよう
YES*7さんには、20台もの高スペックパソコン機器がズラリ。施設に入った瞬間、設備のかっこよさと美しさに一目惚れしてしまいました。また、普段ゲームをあまりしない私は、ヘッドフォンをつけただけでもとてもテンションが上がりました。
操作が全く分からない初心者の私に、ひとつひとつ丁寧に説明してくださる新関さん
YES*7では、誰でも最高の環境でゲームをプレイすることができます。私も実際にゲームをプレイしましたが、あまりにも綺麗な映像に驚きを隠せません。マウスパッドの滑らかさにすらも興奮していました……。
あまりのリアルさ故に、画面酔いしてしまう人もいるかもしれませんが、その点だけ十分気をつけてくださいね。しかしこの綺麗さは間違いなく、一般家庭では味わうことはできないでしょう。
今回体験させていただいたのは、「Minecraft Classic」と「APEX Legends」というゲーム。どちらも人気のゲームですので、一度は聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。自分の発想で創造していくMinecraftは、ゴール等の決まった形がないことから、自由に操作し創作することができます。私自身何かを作ることはありませんでしたが、発想力や想像力が無限の子どもたちがプレイしたらどのような“モノ”ができるのか、興味が沸きます。
初めての「APEX Legends」、操作に迷い中です……
そしてもう一つ、大人気バトルロワイヤルゲーム、APEX Legends。私の周りでも、プレイしている人が多い印象です。経験者も初心者も、みなさん指示に従って進めていくなか、私は基本的な操作を確認するだけでかなり苦戦してしまいました……笑
初めて訪れた友人たちも、感動を隠しきれていませんでした
初めて訪れた友人に感想を聞いてみると、とにかく“グラフィックスが綺麗”だと感動。ヘッドセットからキーボード、マウスなど、設備の良さに興奮している様子が窺えました。
経験者の方も、自分のDiscordアカウントを使用してプレイすることできるため、友達と遊びやすい点が良いと喜んでいました。
昼間はコワーキングスペースにも
YES*7には、エリアに分かれて様々なスペースが存在します。
輝く機器がずらりと並ぶ、eSports Area
eSports Areaは、今回体験させていただいたスペースです。ここでは、初心者向けのミドルスペック(140フレームレート)・上級者向けのハイスペック(240フレームレート)パソコン機器が計20台もあります。設備の多さに加えてカメラもあるため、ZOOMイベント等の貸し切りでの利用もされているのだとか。
グリーンバックも完備された、配信用スペース
“配信用スペース”もあります。実際に座ってゲーム画面上に映る自分を見ると、いわゆるゲーム実況者になった気分で嬉しくなりました。
白基調で落ち着いた雰囲気の、Casual Area
Casual Areaは、昼間はコワーキングスペースとして利用可能だそうです。勉強や仕事をしに来るのも良いですし、このスペースでは飲食も可能なので、七日町の食事を楽しむことも良いですね。デリバリーサービスも利用できるそうです。また、個人のゲーム機器を持ち込んで利用することもできます。
準備中のShop、これからどうなるのか楽しみですね!
現在絶賛準備中とのことですが、パソコン機器や付属品の販売も行う予定だそうです。また、そもそもネットやパソコンがよくわからない等、基礎的な疑問にもYES*7さんは真摯に対応してくれるそうです。何か困ったことがあれば、ぜひ気軽に相談しに行ってみてください!
七日町を若者で盛り上げたい
施設名「YES*7」のS*7には、Sの7乗という意味があるそうです。
7つのSとは、『sports』『space』『shop』『stadium』『school』『squad』『support』とのこと。
新関さんに、この施設への想いを伺いました。
山形に生まれ、山形で育ってきた新関さん。ゲームマニアではないそうですが、ゲームの話はとても楽しそうにお話されていました
コンセプトは、「山形のデジタルライフをアップデートする」。
長く山形で過ごす中で、「山形の若者は都会に憧れる傾向があると感じてきた」と言います。山形にも都会のような環境さえあれば、と。
YES*7が誕生したきっかけは、そこにありました。山形にも新しいことに興味を持つ人、刺激を求める人はたくさんいます。山形のデジタルライフにおける“最先端の環境”ができた、というわけですね。
配信用スペースにて、説明してくださる新関さん
先ほど紹介した配信用スペースでは、「山形の土地からどんどん面白いことを発信してほしい」とも。若者の文化を牽引する、そんな施設にしたいという想いがあるそうです。
「若者と社会をeスポーツで繋げる」。
七日町から山形、山形から世界へ。eスポーツをきっかけに若者がそんな社会を創るかもしれません。
【学生会議】行こう東北の遊べるスポット
YES*7さんは、平日は中高生や大学生、休日は親子での利用が多いようです。高齢者の方でも、麻雀や将棋のゲームをしに来られるそう。
私が所属する山形大学にも、eスポーツやゲームをする部活・サークルがあります。設備が充実しているので、そんな大人数のイベントなどをするにも最適。
一人一台用いるゲームは、なかなか友達や家族と一緒にプレイすることができませんが、YES*7に来れば一人ずつでなくても、オフラインでできるところも魅力的ですね。
YES*7では、ゲームの得意不得意、年齢等を問わず、みなさんに利用して貰いたいそうです。ネット関係に疎い方でも、働き盛りで気の休まらない30~40代の方にも、ぜひ来て貰いたいのだとか。
子どもと一緒に遊ぶ、職場の同僚と遊ぶ、同級生と遊ぶ……。遊ぶ相手、遊ぶ内容、遊び方などなど、可能性は無限大です。実際に最近では、オンラインの婚活イベントや落語会など、ユニークな催しも開かれているのだとか。
若者からサラリーマンまで、老若男女問わず利用できます
国内最大級といっても過言ではないほど、設備が整ったeスポーツ施設。そんな最先端の環境が、ここ山形にあるという事実。遊べるスポットは、遊びに行ってはじめて輝くはずです。そしてそれはきっと世代を問いません。
行こう、遊べるスポット。
遊ぼう、世代を超えて。