2025.04.25
東北有数の紅紫色の花園「下田沢かたくり園」
(鶴岡市)

小春日和。清流の吊橋を渡ると一面に広がる紅紫色の絨毯が目に飛び込む。かたくりの花びらが風に揺れ、サワサワという声が聞こえるようー。
カタクリはユリ科の多年草で、かつて片栗粉はかたくりの球根からつくられていました。ブナやミズナラなどの落葉広葉樹林に群生し、4月の下旬に紅紫色の花を咲かせ、5月上旬までが見頃です。
春の訪れを知らせてくれるかたくりの花は、「春の妖精」(スプリング・エフェメラル)と呼ばれる植物の一つで、エフェメラルとは、もともと「はかない命」という意味です。
7年もの歳月をかけて発芽し、わずか数日間という短い期間だけ花を咲かせるかたくりは「春のはかない命」とも呼ばれています。
下田沢かたくり園は、大鳥川にかかるつり橋の向こう岸の約2ヘクタールの敷地に紅紫色の絨毯が一面に広がる東北有数のかたくり園です。
下田沢かたくり園は、もともとかたくりの花の群生地だったものを役場の観光係と下田沢集落の住民が力を合わせて整備したのが始まりだそうです。