鳥海山の湧水を湛え、ブナやナラの原生林に囲まれた火口湖「鶴間池（つるまいけ）」は、鳥海山の山頂が白雪に染まる頃に紅葉の最盛期を迎える。
鳥海高原ラインの通称「のぞき」から見下ろす広大な風景も素晴らしいが、ロープや鉄梯子が続く急勾配の登山路を30分ほど降った湖畔からは、 雪帽子の鳥海山と錦に輝く紅葉が水鏡の湖面に映る絶景を見ることができる。
また、春には鳥海山の残雪のゼブラ柄と、原生林の新緑が織り成す美しさを楽しめることも魅力のひとつ。
鳥海山生物群集保護林に属する鶴間池は希少な動植物が生息し、モリアオガエルの繁殖地として県の天然記念物にも指定され多くの卵塊が湖畔の樹木に産み付けられる。
「のぞき」からは、イヌワシやクマタカなどの希少な猛禽類を観察することができる。

落ち葉が沈む湖面に鳥海山と原生林の紅葉が映る

鳥海山を借景とした日本庭園を思わせる湖面に配された岩々

黄金色に輝くブナ林に囲まれる登山道

勾玉のような形をしている神秘的な湖

鳥海高原ラインの通称「のぞき」から望む紅葉

鳥海高原ラインの通称「のぞき」から望む新緑

残雪の春。ゼブラ柄の鳥海山と新緑のコントラストが美しい

残雪の雪紅葉と新緑のブナ林

湖畔に生息するモリアオガエル

泡に包まれたモリアオガエルの卵塊

空と森の王者クマタカ