2021.07.16
後世に残したい「日本の原風景」
四ヶ村(しかむら)の棚田(大蔵村)
一晩中続いたカエルの鳴き声がようやく静まった夜明け前。日の出を催促するような小鳥たちの鳴き声がけたたましく響く。
青黒く塗られた棚田の水面が下層から徐々に明るい色に塗り替えられていく。その様子に「耕して天に至る」という棚田を形容した言葉が思い出される。
日本有数の豪雪地帯という厳しい気候風土と月山・葉山の伏流水が、うまい米を育てる。
四ヶ村の広大な棚田は東北随一とも言われ「日本の棚田百選」に選定されている。
「日本の原風景」という言葉がふさわしい、後世に残すべき絶景。