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food

2020.10.01

心ときめくパンにきっと出会える。街で愛されるリテールベーカリー

BAKERY O-BAL(ベーカリー・オーバル)

お洒落な佇まいのお店は、新しい街並みに溶け込んでいます

お洒落な佇まいのお店は、新しい街並みに溶け込んでいます

見た目も可愛く美しい。そんなパンがずらり

上山市の住宅街にある「BAKERY O-BAL」は、オーナーの大場寿朗さんご夫婦が営む小さなベーカリーショップ。開店まもない時間から焼きたてパンを求めるお客さんが次から次へと訪れ、たびたび閉店前に完売してしまう日もある人気店です。

ゆっくりと扉を開くと、焼きたての香ばしいパンの匂いが鼻をくすぐります。そして目に飛び込んでくるのは、彩り豊かな野菜や旬のフルーツがのったパンや美しい形のパンの数々。ハード系のパンからお総菜パン、デザートパンまで常時40種類前後のラインナップは、いずれも女心をくすぐる可愛らしい見た目で、お土産にも喜ばれそうです。

 つい手に取りたくなるような、可愛らしい見た目のパンの数々

つい手に取りたくなるような、可愛らしい見た目のパンの数々

いつでも何度でも “ぶれない美味しさ”を

ベーシックなパンはまず押さえておきたいところ。山形県産ゆきちからを使用した「食パン」や、生地を一晩寝かせるオーバーナイト製法によって小麦のうま味をしっかりと引き出した「バゲット」のほか、「クロワッサン」は翌日でも焼きたてのようなサクサクの食感が楽しめると評判です。

「パンを焼いているのは僕一人。生地の配合や工程がぶれないからこそ、安定した美味しさを提供できていると思います」と大場さん。素材と製法にこだわった丁寧なパンづくりを行っています。

「食パンは用途によって好きな厚さに都度切り分けて食べるのがおすすめ」と大場さん

「食パンは用途によって好きな厚さに都度切り分けて食べるのがおすすめ」と大場さん

首都圏や県外のベーカリーを何軒も視察し、工務店の友人と一緒に設計したという店内。レッドシダーを用いた天井や陳列台、エジソン電球などお二人のこだわりとセンスが随所に感じられます

首都圏や県外のベーカリーを何軒も視察し、工務店の友人と一緒に設計したという店内。レッドシダーを用いた天井や陳列台、エジソン電球などお二人のこだわりとセンスが随所に感じられます

ボリューム満点の名物「あんこぱん」

看板メニューは、なんといっても秘伝のあんこがぎっしりとつまった「あんこぱん」。北海道産の小豆を使用した自家製あんこは甘過ぎず、食べた時にほどよい粒感が口の中に広がります。普段は洋菓子より和菓子派だという大場さんが、好きな和菓子屋さんのあんこの味を参考に、考え抜いてつくったというこだわりの一品です。

キノコのような可愛らしいフォルムが特徴的な「あんこぱん」

キノコのような可愛らしいフォルムが特徴的な「あんこぱん」

店名のO-BALは、大場さんのお名前はもちろんのこと、カンパーニュなど大型のハード系のパンを作る際などに使用する、オーバル型(楕円形)の発酵かごにちなんでいるそう。

「関西に比べ小麦粉の食文化が浸透していない山形では、圧倒的にソフト系のパンが好まれます。でも僕が本当に力を入れたいのはハード系のパン。卵やバターなどを一切使わずシンプルな材料のみでつくるため、ごまかしが利かず作り手の腕がためされるんです」。そう話す大場さんが自信を持って焼く「シュヴァルツブロート」や「ロッゲンシュロートブロート」などのハード系のパンもイチオシです。

ラジオフライヤーでパンを運ぶクマさんが目印。「子どもたちにも喜んでもらえるお店にしたかった」と、原案を作成した奥様

ラジオフライヤーでパンを運ぶクマさんが目印。「子どもたちにも喜んでもらえるお店にしたかった」と、原案を作成した奥様

毎日の食事にもっと気軽にO-BALのパンを

“上山といえばオーバル”と言われるくらいのお店にすることが目標と話す大場さん。「もっと手軽にパンを毎日の食事に取り入れてもらえたら嬉しいし、毎日でも立ち寄ってもらえるような店にしたいですね」と意気込みます。

店内には専用のコーヒーマシンがあり、コーヒーを購入することも可能。落ち着いた店内でのイートインもよし、忙しい朝や休日にテイクアウトするもよし。その日の気分に合わせて、何度でも足を運びたくなる素敵なお店です。

BAKERY O-BAL

山形県上山市長清水1丁目9-42-8

この記事を書いた人
あかかいぎさん

Profile 山形会議のキュレーター。山形市生まれ、山形市育ち。大学で県外に出るも、就職で山形に戻る。趣味はパン屋さん巡りと、知らない公園を見つけては「公園マップ」をつくること。
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