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2022.12.23

温泉だけじゃもったいない!東北初のおふろcafé誕生

おふろcafé yusa


慈恩寺に群生している彼岸花。取材時には咲き始めの深紅の花々が出迎えてくれました。彼岸花の咲くシーズンはフォトスポットとしても人気です(写真提供:bookmark)

2022年12月、山形市の黒沢温泉に東北初の「おふろcafé yusa」がオープンしました。おふろcaféとは株式会社温泉道場さんが展開する長時間滞在型の温浴ブランドのこと。「悠湯の郷 ゆさ」の宿泊機能をそのままに、宿泊客はもちろん、誰もがふらっと立ち寄れる「おふろcafé yusa」。その魅力を支配人の木村翔さんにお聞きしました。

29歳で支配人に大抜擢された木村さん。ローカルプロレスDPW所属の「YOSHI高畠」というリングネームで闘うプロレスラーという面も。とにかく山形が大好きで、ぽかぽかとした情熱にあふれる方です

29歳で支配人に大抜擢された木村さん。ローカルプロレスDPW所属の「YOSHI高畠」というリングネームで闘うプロレスラーという面も。とにかく山形が大好きで、ぽかぽかとした情熱にあふれる方です

誰もがカジュアル(果樹)になるような空間

「おふろcafé yusaのコンセプトは『果樹園×クラフト×カフェ』です。山形といえば果樹王国。館内では果樹園をイメージさせるような仕掛けを用意しています。のびのびと快適に過ごせるような館内着や、読書やクラフトを楽しめるブックラウンジやカフェがあり、お客様の心が果物のように熟し、まるで家にいるようなゆったりカジュアル(果樹)になっていただける空間になっています」

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(左)書籍や雑誌とクラフトが並ぶブックラウンジ。お鷹ぽっぽなど山形の工芸品もあります。館内では(右上)下足ロッカーや(右下)館内着などところどころに果物のような差し色が。館内着はピンク、青、緑の3色から選べ、オーバーサイズで窮屈さを感じません

(1枚目)書籍や雑誌とクラフトが並ぶブックラウンジ。お鷹ぽっぽなど山形の工芸品もあります。館内では(2枚目)下足ロッカーや(3枚目)館内着などところどころに果物のような差し色が。館内着はピンク、青、緑の3色から選べ、オーバーサイズで窮屈さを感じません

100人いれば100通りある過ごし方

おすすめを伺うと、木村支配人は次のように教えてくれました。
「東北初の男女混浴サウナはもちろん、5000冊以上のブックラウンジなど魅力的な場所が多くあります。使っていただけばわかると思いますが、すべてがおすすめです。半個室のおこもり空間『ヒトシェルフ』や、すっぽり体がおさまる『フルーツソファ』など場所によって見え方、過ごし方も違ってきます。なんと階段の下にも人がくつろげるスペースがあるんですよ。お客さまが100人いれば100通りの時間の過ごし方があって、違う見え方があって、違う感じ方がある。そういったところでそれぞれの『お気に入りの場所を見つけてもらい、誰もが何度でもわくわくする』という点に意識して空間をつくりました」

セルフ式ロウリュサウナは水着(レンタルもあり)の利用を推奨。性別を気にせず恋人や家族などと一緒に楽しむことができ、心も体も「ととのう」ことができます。新しい木の香りは、目を閉じればまるで森にいるよう

セルフ式ロウリュサウナは水着(レンタルもあり)の利用を推奨。性別を気にせず恋人や家族などと一緒に楽しむことができ、心も体も「ととのう」ことができます。新しい木の香りは、目を閉じればまるで森にいるよう

サウナからガラス越しの中庭にあるサウナガーデンには水のジャグジーバスがあり、サウナと水風呂の往復で隅々に温度が行きわたります。水風呂と外気浴で心地よい「ととのい」体験を

サウナからガラス越しの中庭にあるサウナガーデンには水のジャグジーバスがあり、サウナと水風呂の往復で隅々に温度が行きわたります。水風呂と外気浴で心地よい「ととのい」体験を

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(1枚目)2階にある「フルーツソファ」はフルーツをコンセプトにしたカラフルなソファ。無料のボードゲームで友達とワイワイ楽しむことも可能(2枚目)半個室のおこもり空間「ヒトシェルフ」は人目を気にせず落ち着いた時間を過ごせそう

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(左上)2階にある「フルーツソファ」はフルーツをコンセプトにしたカラフルなソファ。無料のボードゲームで友達とワイワイ楽しむことも可能(左下)キッズエリアはかわいいボールプールで子どもたちは大はしゃぎ間違いなしです(右上)半個室のおこもり空間「ヒトシェルフ」は人目を気にせず落ち着いた時間を過ごせそう(右下)ファイヤープレイスの近くには沢山のコミックも。暖炉はミストなので安心ですよ

(1枚目)キッズエリアはかわいいボールプールで子どもたちは大はしゃぎ間違いなしです(2枚目)ファイヤープレイスの近くには沢山のコミックも。暖炉はミストなので安心ですよ

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(左) 1階のコワーキングライブラリーは、さまざまな本やクラフトが並びます(右)無料のコワーキングスペースはフリーWi-fiと電源完備

(1枚目) 1階のコワーキングライブラリーは、さまざまな本やクラフトが並びます(2枚目)無料のコワーキングスペースはフリーWi-fiと電源完備

山形の旬を味わいながら、贅沢な時間を

身体がととのったところで気になるのがカフェのメニュー。施設内の1階には、カフェレストランがあり山形の旬の素材を生かした食事を楽しむことができます。
MOGY-yamagata ice cream-はもぎたての旬の果物をぎゅっと濃縮したフルーツアイスの専門店。おふろ上がりの火照った身体をクールダウンさせてくれると同時に、心がじんわり暖かくなるようなアイスです。

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お肉の美味しさがジュワッとつまった栄養満点の「ハンバーグプレート」(左上)をはじめパスタなどお食事メニューはもちろん、フルーツをふんだんに使用したパフェ(右下)もおすすめです

お肉の美味しさがジュワッとつまった栄養満点の「ハンバーグプレート」(1枚目)をはじめパスタなどお食事メニューはもちろん、フルーツをふんだんに使用したパフェ(4枚目)もおすすめです

MOGYのメニューは「シングル」(税込432円)、「ダブル」(税込540円)。8種類のお好きなフレーバーのアイスクリームに、オプションのフルーツソースをかけることでより果実を感じる深い味わいに。組み合わせは無限大!その日の気分で選んでみて

MOGYのメニューは「シングル」(税込432円)、「ダブル」(税込540円)。8種類のお好きなフレーバーのアイスクリームに、オプションのフルーツソースをかけることでより果実を感じる深い味わいに。組み合わせは無限大!その日の気分で選んでみて
※価格は2022年12月16日現在

“脱旅館”を目指し、旅の目的地になる宿へ

支配人の木村さんに今後の展望を伺いました。
「通常の旅館は季節を感じるのは料理くらいかなと思いますが、おふろcafé yusaでは“脱旅館”として四季を感じてもらえる、お客さまを飽きさせない仕掛けづくりに取り組んでいます。例えば館内の雰囲気を変えてみる、サウナのロウリュに果物の香りをつける、お風呂に果物を浮かべるなど、何度でも足を運びたくなる、この場所が観光の目的になるようにアップデートしていきたいです」

おふろcaféの利用者は新設されたエリアだけでなく5階にあるゆさの大浴場に入浴もできます。このように温泉を楽しみながらも、さまざまな体験ができる癒しの空間となったおふろcafé yusa。観光客も私たち地元の人も受け入れてくれる場所に。今回の取材で、黒沢温泉がいっきに身近になった気がしました。一人でも家族や友人と行っても、最高に贅沢な時間を過ごせることに間違いありません。みなさんもぜひ足を運んでリラックスしてみてくださいね。

 

 

悠湯の郷 ゆさ
おふろcafé yusa

山形県山形市大字黒沢319-2

この記事を書いた人
きらきらかいぎさん

きらきらかいぎさん
Profile 期待の新キュレーター。天童市生まれの山形市在住。Z世代ながらセラムン(とくにヴィーナス)好き。スイーツやパン、オムライスのあるショップに吸い寄せられがち。そして意外と酒豪。
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